2017春のアニメもだいぶ見続けそうな物が絞られてきました。進撃とレクリエイターズがお気に入り。「正解するカド」も見ていますが、まだ謎な部分が多すぎてよくわからない。

そんな「正解するカド」の脚本を書かれている野崎まどさんのSF小説『know』。難しい話かなと思いきや、テーマがわかりやすく面白かったです。

人が"生きること"と"知ること"をイコールと定義し、「すべてを知る」方法を求め続けた研究者と少女の物語。

人は得体の知れないものに恐怖や不安を感じ、それを理解するために宗教や神的な存在を生み出すことがありますが、そうではなく、知って理解する。そのために、脳を科学的に拡張して処理速度を上げる。その発想が面白いし、近しいことは現実にも起こり得そうです。

参考 : Elon Muskの新会社Neuralinkは人間の脳が人工知能に‘後れない’ようにする

意外にもバトルシーンがちょくちょくあって、その戦い方が独特で新鮮でした。作品のテーマやキャラクターも含めて、アニメ化されてもおかしくない感じですね。できれば、アニメ映画で観てみたいかも。


キャラクターの名前や登場人物の関係性、脳に関する研究など、伊藤計劃さんの『ハーモニー』から影響を受けている部分もあるのかなと思いました。（2017年6月1日追記）