minority-report

スピルバーグ監督、トム・クルーズ主演の『マイノリティ・リポート』。最後まで観たことがなかったので、Amazonプライムビデオで観てみました。

プリコグと呼ばれる予知能力者(人工知能ではなくて人間!)が予見する犯罪映像を解析し、事前に事件を防ぐことで殺人事件発生率が0%になった街。ある日、犯罪を防ぐ仕事をしている主人公ジョン・アンダートン(トム・クルーズ)が、プリコグによって犯罪を予知され、真実を見極めるために逃走するという話。

プリコグの予知に誤りはあるのか、それともプリコグは完璧なのか。マイノリティ・リポートを求めて奔走する場面はスリルがあってよかった。2054年が舞台の割には、アクションシーンが多かったり、意外とアナログな場面があったりと突っ込みどころもあって、それはそれで面白い。

完璧と思われたシステムにも、人が絡む以上は欠陥、というよりは抜け道があるものですね。そのトリックが読めなくて驚きだったので、SFながらミステリーとしても楽しめました。今再ながら観てよかった。

犯罪を予想して防ぐことができれば、犯罪率は下がるし安全な社会にはなると思います。しかし、この映画のテーマにもなっているように、本当に犯罪が起きたのか、それとも冤罪なのか、という問題は解決が難しそう。

日本でも犯罪予測システムの研究開発は進められていて、実際に京都府警が導入。少しずつ実績も出てきているそうです。こちらは予知能力者ではなくビッグデータを使って予想していますね。
→ 参考 : News Up “未来の犯罪を予測せよ” | NHKニュース