pandorum

2010年公開のSF映画『パンドラム』を観ました。サスペンス要素もあり、なかなか難しい映画でした。

2174年、地球が滅亡の危機にあるため、惑星タリスへの移住計画が実行されます。6万人乗船可能な大型宇宙船「エリジウム」で、乗組員が2年毎に交代で冷凍保存から覚醒し、宇宙船を操縦します。ある日、覚醒した乗組員が宇宙船の異変に気づき、船内を捜索するとそこには…というストーリー。

3つの設定が複雑に絡み合っている

ストーリーの中心は「地球から惑星タリスへの移住」ですが、「冷凍保存から覚醒した乗組員がかかってしまう精神疾患パンドラム」と「船内に巣食う謎の生命体」という2つが絡み、いろいろややこしい話になっています。

「パンドラム」がポイントなので、この設定は欠かせないというか、これによってかなりストーリーに深みが出ていてよかったです。難しいので、映画を観た後にいろいろと解説を読まないとわかりませんでしたが。

ただ、「謎の生命体」は要らなかったように思います。結局、宇宙から侵略してきた存在なのか、宇宙船内で生まれた存在なのかもよくわからず、恐怖の存在でしかない。どういう存在かを想像する予知が残っているという点では、面白いのかもしれません。

2回観たほうがいいのかも

1回観ただけだとわからない点があるので、理解するには2回観たほうがいいのかもしれません。宇宙船なのに重力があるとか、生存者の人数とか、生存者はみんな人間なのかとか、バウアー伍長、ペイトン中尉、ギャロ伍長の関係とか、考え出すと楽しいですが難しい。

気を抜くと置いてけぼりになるので、気楽に見れるSF映画ではなかったです。ちょっと疲れた!