perfect-insider

読んだのは2016年なのでまだ最近ですが、その衝撃と読了感はここ数年読んだ小説の中でも圧倒的に一番でした。

まず、事件発生時の臨場感がとてつもなく、その場面が脳裏に浮かんでくるときの恐怖がすごいです。いつも小説を読むときは場面を想像しながら読むのですが、これほど強烈に浮かんでくるのは珍しい。

犀川教授のキャラクターも好きです。探偵役としてはかなり冷めていて、ガツガツしていないところがいい。西之園萌絵はあんまり好きじゃないけど。ちなみに、続編がたくさん出ていて、二人のイニシャルを取ってS&Mシリーズと言うらしいです。次の『冷たい密室と博士たち』まで読みました。これも面白かった。

作者の森博嗣さんが理系出身ということもあり、内容はバリバリの理系ですが、文章は難しくなく構成がわかりやすいので読みやすかったです。それなりに長いので時間はかかりましたが。

何より、途中で「もしかしてあの人が犯人か?」と思わせてから何度も振り回されて結局わからなかったので、めちゃくちゃ楽しかったです。

そして、物語のキーにもなる『すべてがFになる』。この意味がわかる瞬間のゾクゾクする感覚まで、ミステリー小説を読んで得られる楽しみが全部つまってました。

名作だけあっていろいろメディアミックスされているようですが、今のところ原作を読んだだけでお腹いっぱいです。逆にあの衝撃をずっと忘れたくないので、たぶん他は見ない笑。

当面、好きなミステリー小説第1位に居座り続けそうな作品。