about-time

2014年公開の『アバウト・タイム』。主人公の家系は代々男性だけなぜかタイムトラベルの能力を持っているというライトな設定のSF映画。

ある日、父親からタイムトラベルの能力があることを告げられるティム。半信半疑だったが、実際に試してみると過去に戻ることができた。ティムはタイムトラベルの力で、どのような人生を送っていくのか…という話。

ティムが単に自分のためだけに能力を使うのではなく、家族や身近な人の幸せのためにもタイムトラベルする姿がよかったです。タイムトラベルを繰り返すうちに、次第に人生にとって大事なことに気付いていくティム。結婚式の場面と、父親が主人公に人生の秘訣を伝える場面が特に印象的。

そして、ティムが自分で気付いた秘訣を実践する、同じ日を二度繰り返す場面。ここにこの映画のメッセージが詰まっていて感動しました。

普通(平凡)であることの素晴らしさ、毎日を精一杯生きることの大切さを教えてくれる映画です。僕は普通の生活ができなかった時期があったことで、普通に過ごせることに喜びを感じられるようになりました。いつかまたそれが普通になって行くのだと思いますが、その頃にもう一度見返したい。


ティム役のドーナル・グリーソンは何かで見たことがある気がしていましたが、『エクス・マキナ』のプログラマー役でした。

メアリー役のレイチェル・マクアダムスは『ミッドナイト・イン・パリ』(イネス役)にも出演していますね。『ミッドナイト・イン・パリ』は、過去に憧れるのもいいけど、現在の環境でがんばろうという話なので、併せて観てみるといいかもしれません。

個人的には、キットカット役(ティムの妹)のリディア・ウィルソンの演技がよかったなーと思います。調べてみると、リディア・ウィルソンもドーナル・グリーソンも、少し前に観た『わたしを離さないで』に出演していたようです。