『僕だけがいない街』を読みました。「再上映(リバイバル)」というタイムリープの力を持った主人公が、過去に起きた連続殺人事件の真犯人を見つけるために再上映を繰り返す話。
1巻だけ読むと少し難しくてあれ?と思うところがありますが、2巻まで読むともう続きが気になって止まりません。8巻で完結し、9巻で本編で描かれなかった部分が補完されます。最近の漫画にしては珍しく手頃な巻数でキレイにまとまっているので読みやすい。
特にタイトルの意味がわかる瞬間は鳥肌モノ。よく見ると、タイトルの「僕だけ」と「いない街」でフォントが変わっているのも面白い。過去と現代を行き来してひとつの未来に繋げる様子を表しているのかなと思います。
真実を明らかにするために奔走する主人公をとおして感じたことは、今そのときに感じたことをやり切ることの大切さ。直感を無視したり、途中で投げ出してしまうと後悔する。自分を信じること、協力してくれる仲間を信じること、そういった強いメッセージを感じました。
とにかくストーリーがいいので、キャスト次第では映画で観てみたい気もする。