boukyaku-tantei-series

西尾維新作品で唯一読んでいる忘却探偵シリーズ。『掟上今日子の備忘録』から『掟上今日子の旅行記』まで読みました。

記憶が一日でリセットされる体質の探偵 掟上今日子。その特性上、最速で事件を解くこと、翌日には綺麗さっぱり忘れるので機密情報が漏れる心配がないことが売り。白髪にメガネでオシャレで、お金にがめついというキャラも良く、どの巻から読んでも楽しめるのもいいところ。クールに見えて、めちゃくちゃアクティブなところも面白い。

最速を謳うだけあって、短編の事件だとあっという間に読み終えてしまうので味気ないときがあります。西尾維新の特徴なのかわかりませんが、文章がだらだらしている(同じことを何度も言ったり、くどい言い回しがあったり)ので、事件の内容としては薄い印象を受けてしまう。

なので、一冊でひとつの事件を扱う『掟上今日子の推薦文』『掟上今日子の旅行記』などの長編の方が、読み応えもあって好きです。『推薦文』は特におすすめ!『旅行記』は探偵 VS 怪盗ものですが、設定が斬新で面白い。