予告編を見て気になっていた『22年目の告白 -私が殺人犯です-』。レンタルが始まっていたので観てみました。
1995年、東京で連続殺人事件が発生するが、警察は犯人を特定することができず時効を迎える。そして事件発生から22年後の2017年、告白本を手に、犯人が公の場に名乗り出る。犯人の目的は何なのか、事件の真相はいかに…という話。
2012年に公開された韓国の映画『殺人の告白』のリメイクだそうです。藤原竜也と伊藤英明のW主演で、このお二人の演技がすごくよかったです。藤原竜也さんはこういう役を演じると右に出る者はいないと思いますが、今回も期待を裏切らないハマり役でした。伊藤英明さんの映画はあまり観たことがないですが、その存在感と雰囲気に圧倒されました。それだけでも観てよかったなと思えるレベル。
とにかくテンポがいい
こういうストーリーだと上映時間が長くなりそうな気がしますが、きっちり2時間でまとまっていてテンポがいいです。回りくどい展開も特になく、最後まで集中して見ることができました。その分、途中で真相がわかってしまう(予想がついてしまう)という点がデメリットかもしれませんが、単純に予想が当たる楽しみを味わえたのでよかったと思います。あっという間の2時間でした。
牧村刑事の意地
事件に深く関わっていたため、捜査中はもちろん、時効を迎えた後もずっとこの事件に執着している牧村刑事(伊藤英明)。刑事としてのプライドだけじゃなく、1人の人間としての意地に感動しました。曾根崎を含め、多くの人がこの事件に人生をかけていた様子が描かれており、それぞれの正義が"時効"をキーに複雑に交わる様が圧巻でした。改めて、それをきっちり2時間でまとめている構成力がすごいと思います。
久しぶりに邦画をちゃんと観ましたが、これはほんとに面白かった。できれば映画館で観たかったです。