名探偵コナンにも、アガサ・クリスティーの作品をモチーフにした事件がいくつかあったなと思い調べてみました。
今回調べたのは「そして誰もいなくなった」「オリエント急行の殺人」「ABC殺人事件」の3つ。
「黄昏の館」コミックス30巻(そして誰もいなくなった)
黄昏の館に6人の探偵が招待され、知恵比べのゲームをするように仕向けられる。一人目の探偵が殺され、次から次へと被害者が…という話。「あの方」説がささやかれる烏丸蓮耶のエピソードや、怪盗キッドも登場するなんとも豪華な事件です。「そして誰もいなくなった」感はそこまで強くないので、この話を先に読んでも特に問題ないと思います。
現在、コナンは92巻まで出ていますが、そろそろまた烏丸蓮耶が出てきたりしますかね。楽しみ。
「赤馬事件」コミックス39巻(ABC殺人事件)
1丁目、2丁目、3丁目と続いて放火事件が発生。そして4丁目の火事でついに死人が出てしまう。放火現場に残された赤馬(フィギュア)の意味とは、連続放火の真の目的とは…という話。細かな設定まで「ABC殺人事件」に寄せている上に、話の途中でコナンが盛大にネタバレをしてくれます。なので、これから「ABC殺人事件」を読もうと思っている場合は注意が必要。
僕は「ABC殺人事件」よりも先にコナンを読んでいたはずですが、すっかり忘れていたので問題なく楽しめました。今回、改めてコナンを読み返して更に楽しめたのでよかった。"容疑者"への配慮も含めて、オマージュ作品として完成度が高いと思います。人気の服部平次も大活躍してます。
「ミステリートレイン」コミックス78巻(オリエント急行の殺人)
灰原(シェリー)がベルツリー急行(ミステリートレイン)に乗るという情報を掴んだ黒の組織。コナン達は無事に灰原を守ることができるのか。一方、ベルツリー急行では謎解きゲームが行われていたが、本物の殺人事件が発生。事件の真相はいかに…という話。
黒の組織をはじめ、豪華メンバーがいろいろ出てくる面白い話。それこそ、「オリエント急行殺人事件」を彷彿とさせる事件に加えて、コナン VS 黒の組織という二重構成が見事にハマっていて、今回挙げた3つの中では一番おすすめ。
今回は最近読んだアガサ・クリスティー作品に絞って見てみましたが、他にも名作ミステリーをモチーフにしたコナン作品はいろいろあると思うので、また別の機会に調べてみます。