employee-ability

藤原和博さんの『10年後、君に仕事はあるのか? 未来を生きるための「雇われる力」』を読みました。高校の校長先生という立場から、高校生に向けて語りかけるスタイルの本。

ポイントは、これからは情報編集力が求められること。必要とされる人材になるには希少性を身につけること。そのためにも、キャリアの大三角形を築き上げること。

情報編集力とは、正解のある問題に対して解を求める力ではなく、正解のない問題に対して自分なりに考えて分析し仮説を立てる力のことで、これからはますます正解のない社会になって行くのでこの力は必須になるようです。

この、正解のない問題にどう対処するか、というのがいかにも人間らしくて、少し前に話題になった東大合格を目指していた人工知能「東ロボくん」が東大合格を諦めた理由もここにありそうです。正解のある問題は人間よりも早く正確に答えられるかもしれないけれど、正解のない(正解が一つではない)問題にはまだまだ壁があるということだと思います。

キャリアの大三角形とは、プロとしてできる仕事(1万時間続けた仕事)を3つ組み合わせることで、100万人に1人の存在になれるという考え方のこと(1つだけだと100人に1人)。

僕の場合は、20代はずっとWeb制作の仕事をしていたので、まず三角形の1点はこれになります。もう1点は30代のいま取り組んでいることになるので、ディレクションかなと思いますが、これもWeb制作にまとめてもいいかもしれない。

そうなると、新しく始めたばかりのブログだったり、勉強しようと思ってなかなか身についていないマーケティングだったり、それよりも興味のあるマネジメントがいいような気がする。

3点目は30代後半から40代になりそうなので今はまだ全然ピンと来ませんが、あらゆる分野で人と人を繋げるような仕事ができればいいなと思います。