
世間的に健康意識が高まっているのか、テレビや雑誌、ネットの記事などでしきりに健康食品についての特集を見かけます。確かに気にはなるものの、本当に効果があるのかよくわからないし、目にする度に影響されているとしんどくなってしまいそうです。
大事なのは、その情報にエビデンス(証拠や根拠)があるのかを見極め、自分で判断すること。食事に関して、エビデンスの重要さと、エビデンスに基づいた "体に良い食品" "体に良くない食品" について解説されているのが『世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事』です。
白米は体に良くない? チョコレートは体に良い? コーヒーはどうなのか? といった、一度は耳にしたことがある情報について、研究結果を紹介しながら結論を述べています。詳しい研究結果がなく、よくわからない情報については正直によくわからないとも書かれています。
単に、体に良い食品、良くない食品を知りたいだけなら、目次を見るだけでも十分です。
- 第1章 日本人が勘違いしがちな健康常識
- 1 科学的根拠にもとづく本当に体に良い食事
- 2 食品に含まれる「成分」に惑わされるな
- 第2章 体に良いという科学的根拠がある食べ物
- 1 オリーブオイルやナッツは脳卒中やがんのリスクを下げる
- 2 果物は糖尿病を予防するが、フルーツジュースは糖尿病のリスクを上げる
- 3 魚は心筋梗塞や乳がんのリスクを下げる
- 第3章 体に悪いという科学的根拠がある食べ物
- 1 「白い炭水化物」は体に悪い
- 2 牛肉、豚肉、ソーセージやハムは健康に悪い
- 特別編 病気の人、子ども、妊婦にとっての「究極の食事」
では、エビデンスに基づいた体に良い食品だけを食べればいいのかというと、そうは思いません。選択肢が限られてしまう上、何より食事の楽しみは減ってしまうと思います。そうなると、食事をすることにストレスを感じてしまい、結果的に体に良くないような気もします。
情報に流されるのではなく、自分で納得した上で、好きな物を食べればいいのかなと思いました。もちろん偏った食生活や食べ過ぎは良くありませんが…。
ちなみに、僕はオリーブオイルがいいなと思って意識的に使うようにしています。卵やハムが好きなのでよく食べているのですが、少しだけ頻度を下げようと思います。まあ、血圧やコレステロールに影響するので致し方ない。
コーヒーやチョコレートは好きで習慣のように食べているので、特に意識せず続けると思います。難しいのは白米でしょうか。単純に食べる機会が多いですよね。美味しいし。
著者の津川 友介さんは医療政策学、医療経済学が専門の教授だそうです。他に『「原因と結果」の経済学ーデータから真実を見抜く思考法』を書かれているようです。経済学に興味があるので、こちらの本も気になります。