映画『エクス・マキナ』を観ました。最近たくさん作られているAIに関する映画です。予備知識ゼロで、単に人工知能に関する映画はできるだけ見ておいた方がいいかなと思って見ました。
あらすじは以下のとおり。
人間か、
人工知能か――
検索エンジンで有名な世界最大のインターネット会社“ブルーブック”でプログラマーとして働くケイレブは、巨万の富を築きながらも普段は滅多に姿を現さない社長のネイサンが所有する山間の別荘に1週間滞在するチャンスを得る。
しかし、人里離れたその地に到着したケイレブを待っていたのは、美しい女性型ロボット“エヴァ”に搭載された世界初の実用レベルとなる人工知能のテストに協力するという、興味深くも不可思議な実験だった・・・。
公式サイトより
テストというのはチューリングテストです。機械と人が会話をして、それが機械だと人は認識できるのかというもの。考案者のアラン・チューリングを描いた『イミテーション・ゲーム』もおすすめです。
面白いのは、通常はそれが機械だということを隠して行うはずが、この映画では最初からAIだと説明した上でテストを行うこと。その真の目的がわかった瞬間に、なんとも言えない怖さを感じました。
それがAIかどうかというよりも(AIが普及するのは間違いないだろうし)、AIの取る行動の意味を人はちゃんと理解できるのか。それがこの映画のテーマだと思います。
ただ、この映画のテーマについてもそうですが、AIをヒト型にするから変に恐怖心が煽られるだけで、いつもそこに違和感を覚えます。別に完全にヒト型にする必要はないんじゃないかな。例えばこういう話とか「家庭用ロボット、成功のカギは「ちょうどいい擬人化」」。
それよりは、人の体内にいろいろ埋め込んで、半AI化していく未来のほうがありそうな気がしたり。これはこれで怖いですが。