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エドワード・ノートン主演、デビッド・フィンチャー監督、1999年公開の『ファイト・クラブ』。とても有名な映画ですが、はじめて見ました。

不眠症に悩む「僕」は、病気に悩む患者たちの集会に参加することで癒やしを得ていた。ある日、自宅が爆破事故に巻き込まれ、買い揃えた家具やブランド品をすべて失ってしまう。出張中の機内で出会ったタイラーに救いの手を求めるが…という話。

特にどんな話かも調べずに見たので、タイトルやジャケットから殴り合いのシーンが多いアクション的な映画かと思っていましたが、全然違って驚きました。

タイラー(ブラッド・ピット)がとにかく目立つ映画ですが、主人公は「僕」(エドワード・ノートン)。主人公が何に悩んで、何を望んでいるのか。社会の現状やそれに対する皮肉。それを打開する方法など、なかなかメッセージ性の強い深い映画でした。

途中まで全然気づかなかった二人の関係性など、2時間を超える作品でありながら、飽きさせない構成もよくて楽しめました。あとで知ったことですが、デビッド・フィンチャー監督はあの名作『セブン』の監督で、ブラッド・ピットとのコンビも初めてではなかったわけですね。

中盤くらいでコンビニか何かの店員がタイラーに襲われる場面がありますが、その場面のタイラーのセリフがわかりやすくこの映画を要約しているように感じます。

内容的に暴力的なシーンが多いですが、疲れた週末とかに見るとスカッとして元気が出るかも。5年くらい前に観ていると、もう少し感化されたりお気に入りの映画になっていた気がします。それにしても、ブラピかっこいい。

原作とはところどころ話が変わっているようですが、大筋に影響があるような変更はなさそうなので、映画を先に見ても問題なかったかなと思います。

エドワード・ノートンは『ミニミニ大作戦』や『インクレディブル・ハルク』。なかなかパンチの効いた役柄のマーラを演じていたヘレナ・ボナム=カーターは『レ・ミゼラブル』のテナルディエ婦人役で見たことがあります。