joker

話題の『ジョーカー』を観ました。ホアキン・フェニックス主演、トッド・フィリップス監督。

舞台は1980年代のゴッサムシティ。母の介護をしながら、大道芸人として生計を立てるアーサー。コメディアンを目指す彼が、生きづらい社会の中で次第に悪へと堕ちてゆく話。

※画像は映画『ジョーカー』公式サイトより

予備知識なしの状態で見たのでいまいちわかっていなかったのですが、"ジョーカー"はバットマンに出てくる悪役ジョーカーのこと。舞台もバットマンと同じゴッサムシティで、バットマンファンにしてみれば、ジョーカーの過去が暴かれるという期待と不安が混じった映画だったと思われます。

バットマンは『バットマン ビギンズ』しか見ておらず、肝心の『ダークナイト』(ジョーカーが出てくる)は見ていなかったので、『ジョーカー』鑑賞後にその流れで見ました。

そんなわけで、ある意味プレーンな状態で観れたことは(しかも劇場で)本当によかったです。ホアキン・フェニックスの演技は言うまでもなく、全体を通しての不気味な空気や、次第に"ジョーカー"へと変貌していく怖さに惹きつけれられ、あっと言う間の2時間でした。

感想は「凄い…」としか言えず、これだけ理不尽な目に遭えば人の道を外したくもなるよなー、なんて思いました。ジョーカーが悪のカリスマとして民衆に受け入れられて行く様など、今まさにこの映画が話題になっているのもわかる気がします。

違和感を感じた場面(※ネタバレ注意)

途中、アーサーが自宅の冷蔵庫に入る場面があるのですが、そこから急に場面が切り替わり、一気にストーリーが進展します。見ている側としては、「あれ、あの後アーサーどうなった?」と疑問を抱きながらもどんどん話が進むので、「まあいいか」と忘れてしまいました。が、やはり後から考えても不自然な感じなので、重要な場面だったのかなと思います。

感想や考察ブログを読んでみましたが、いろいろ解釈の仕方はあるようで、調べてみると面白い。


ホアキン・フェニックスのインタビュー記事なども読んでみましたが、"ジョーカー"を撮影の最後ではなく途中で演じることに怒ったことや、結果的に途中で"ジョーカー"を演じたことで、より一層アーサーへの理解が深まって演技を変えたことなど、なかなか興味深かったです。

ホアキン・フェニックスが出演している映画にピンと来なかったので調べてみると、『her/世界でひとつの彼女』(2014年公開)の主演でした。これも映画館で見たので覚えていますが、全然結びつかなくてびっくりした。

ちなみに、ジョーカー役はレオナルド・ディカプリオという話もあったらしく、それはそれで興味がありますが、ホアキン・フェニックスの演技を見てしまった以上はもう考えられないですね。

もう一つ、『ダークナイト』のジョーカー役(ヒース・レジャー)となぜ俳優が違うのかも気になったのですが、ヒース・レジャーは『ダークナイト』公開前に亡くなられたそうです。改めて『ダークナイト』の感想も書くつもりですが、あちらの"ジョーカー"も凄かった…。


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