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住野よるさんのデビュー作『君の膵臓を食べたい』。あまりに印象的なタイトルに惹かれて読んでみたら、涙なしでは読めない感動物語でした。

偶然、病院で拾った日記帳からクラスメイトの秘密を知ってしまう主人公。そこから始まるクラスメイトとの"日常"を通して、生きることの意味を知っていくというストーリー。

柔らかい文章と、巧妙な構成で最後まで読む手が止まりません。そして衝撃の結末。一時退院しているときに読んだので、自分の状況と重ねてしまって泣いた。

人はいつ死ぬかなんて誰にもわからないので、毎日を精一杯生きる。そんなメッセージがダイレクトに伝わってきて、入院生活で後ろ向きになりがちな気持ちを前へと向ける原動力にもなりました。

それにしても、タイトルのセンスがいい。