金田一少年の事件簿、最初の事件である「オペラ座館殺人事件」を収録した File 1。Kindle版で十数年振りに読んでみました。連載開始が1992年らしいので、もう26年も前になるんですね。驚きです。
名探偵・金田一耕助の孫である金田一一は、幼馴染の七瀬美雪とともに演劇部の合宿に参加する。しかし、合宿先のオペラ座館で、「オペラ座の怪人」を模した連続殺人事件が起こる。金田一少年は事件を解決することができるのか…という話。
内容はすっかり忘れていましたが、まさに王道といった感じの事件。トリックは今でこそどこかで見たようなものばかりで簡単に思えますが、当時はさっぱりわからず、ただただ関心していたと思います。漫画も結構買い揃えていましたが、今はもうほとんど手元に残ってないですね。
なので、こうしてKindle版で気になった事件が収録されている分だけ読めるのはありがたい。ちょくちょく買い足して行こうと思います。地獄の傀儡師とか読みたい。
この事件のモチーフになっているガストン・ルルーの『オペラ座の怪人』は未読なのですが、館の廊下で犯人を追いかけてぶつかるシーンなどは『黄色い部屋の秘密』を思い出しました。
改めて思ったのが、漫画だとテンポが速く感じることと、漫画ならではの描写(小説の叙述トリックに対して漫画の視覚トリック)の面白さです。ほんの小さな一コマに事件の鍵になる場面がばっちり描かれていたりするので、そういう箇所を探しながら読むのも楽しい。
そういえば、『金田一 37歳の事件簿』という新シリーズが始まっているようです。37歳になった金田一が、またしてもオペラ座館で事件に巻き込まれる話らしく、1巻が出たら読んでみます(2018年6月15日発売予定)。