la-confidential

1997年公開の名作サスペンス映画。若かりしラッセル・クロウとガイ・ピアースが出演しています。

舞台は1950年代のロサンゼルス。マフィアによる縄張り争いが激化する中、喫茶店で元警察を含む6名が惨殺される事件が発生。バド、エド、ジャックの3人がそれぞれ捜査を進め、事件は解決したかに思われたが、その裏には大きな陰謀が…という話。

かなり前に見たことがありますが、ストーリーを覚えていなかったので再見。バド・ホワイト(ラッセル・クロウ)の暴力的な捜査と、エリートのエド・エクスリー(ガイ・ピアース)の正義感溢れる捜査のギャップに、ベテラン刑事ジャック・ビンセンス(ケビン・スペイシー)の落ち着いた感じが相まっていいバランスに。一見、単純そうに見える事件の裏に隠された陰謀に気づき始めるあたりから一気に面白くなります。

捜査方法がかなり強引で、それぞれ独断で動いたり、問答無用でライフルをぶっ放したりと派手で笑えます。ストーリーも複雑な上に、3人の刑事たちの動きに目が離せず、終始飽きることなく見れました。

印象に残ったのは、ジャックが捜査の鍵となる「ロロ・トマシ」と呟く場面。また、すべての真相が明らかになったあとのエドの行動も興味深く、なるほどなーという感じでした。

原作はジェイムズ・エルロイの「暗黒のL.A.」4部作の第3部(L.A.コンフィデンシャル)だそうです。この映画のロサンゼルスはこれでもかと言うくらい黒いのに、それが4作もあるんですね。第1部(ブラック・ダリア)は2006年に映画化されており、第4部(ホワイト・ジャズ)は映画化の話はあるものの止まっているようです。

ラッセル・クロウの出演作は『グラディエーター』や『レ・ミゼラブル』などいろいろ見ましたが、さすがに20年前の映画となると若い。というか、見た目が怖い笑。

ガイ・ピアースのことはあまり知りませんでしたが、『メメント』の主演なんですね。気づいていませんでした。『L.A.コンフィデンシャル』で一番存在感を感じたケビン・スペイシーは、つい先日見た『セブン』や『ペイ・フォワード』に出演。あと、昔に見たきりで覚えていませんが、『交渉人』にも出演しているようです。