life-strategies

10年前の2008年に出版された、勝間和代さん訳の『史上最強の人生戦略マニュアル』。起きていることはすべて正しく、自分に責任があることを認めれば人生が変わる。という、なかなかストイックな考え方を教えてくれる本です。

久しぶりにサラッと読み返してみましたが、やはりいい本だと思います。上述した考え方と合わせて、いいなと思ったポイントは以下のとおりです。
  • 起きていることはすべて正しい
  • 人生の責任は自分にある
  • 認めないと変わらない
  • 過去の出来事をどう解釈するかは選択できる
  • 許すことで自分自身が解放される
"正しい" と書くと語弊があるかもしれませんが(世の中には理不尽なことも多いと思う)、要は、事実は事実として認めて、そこに問題があるのであれば解決するように自ら行動しないと何も変わらない、という話です。これらの考え方は、アドラー心理学を説いた『嫌われる勇気』に通じるところもありますね。

また、本の帯にも書かれていますが、万人に共通する10の特徴もわかりやすい。

  1. すべての人がいちばん恐れるのは、「拒絶される」ことである
  2. すべての人がいちばん必要としているのは、「受け入れられる」ことである
  3. 人を動かすには、相手の自尊心を傷つけない、もしくは、くすぐるようなやり方をとらなければならない
  4. 人は皆ーー例外なしにーーどんな状況にさしかかっても、「自分はどうなるのだろう?」という不安を、少なくともある程度は抱く
  5. 人は皆ーー例外なしにーー自分にとって個人的に大事なことを話したがる
  6. 人は、自分が理解できることだけに耳を傾け、自分の中に取り入れる
  7. 人は、自分に好意を持っている人を好み、信じて頼る
  8. 人はしばしば、はっきりとした理由もなく行動する
  9. 上流階級の人の中にも、料簡の狭いつまらない人間がいる
  10. すべての人にはーー例外なしにーー「外面」がある。あなたは、その仮面の向こうにあるものを見なくてはならない
P.74より

あまりプラスの印象は受けませんが、事実として人にはそういうところがあるな、という感じです。中でも 1, 2, 6, 7 はそのとおりだと思います。8もよくわかります。

ちなみに、僕が社会人になったのは2006年で、この本が出版された2008年頃はよくこういった自己啓発的なビジネス本を読んでいました。そのきっかけは、この本の訳者でもある勝間和代さんだったりします。当時はいろいろと影響を受けました。懐かしい。