maryflower

2017年公開の『メアリと魔女の花』。ジブリ作品っぽいですが、制作はスタジオポノックで監督は米林宏昌さん。

赤い館に引っ越してきたメアリは、森で不思議な花(夜間飛行)を見つける。それはかつて、赤毛の魔女が魔女の国から盗み出した禁断の花だった。花の力で魔法が使えるようになったメアリは、ほうきに乗って魔女の国に迷い込むが…という話。

最初は何をやっても失敗ばかりのメアリにやきもきする場面が続きますが、魔女の国に迷い込むあたりから面白くなりました。何かと助けてくれるフラナガンはいい人だし、黒猫のティブがかわいい。

ストーリーは少し大人向けの印象を受けました。後半でプロローグの意味がわかる場面が印象的。

「魔女、ふたたび。」というコピーにも表れているように、『魔女の宅急便』へのオマージュを思わせる場面がちらほら出てくるので、そのあたりも見ていて楽しかったです。その反面、全体的に薄い感じもするし、新会社の第一弾作品としてジブリの流れを汲んでいる印象が強いので、そういう意味では次回作こそ楽しみ。

そもそも、スタジオポノック社がジブリの流れを汲んで行くのか、それともジブリとは違うことをやっていくのかわからないので何とも言えませんが。

監督の米林宏昌さんは、かつてはスタジオジブリで『千と千尋の神隠し』や『ハウルの動く城』の原画を担当されていたそうです。また、監督として『借りぐらしのアリエッティ』や『思い出のマーニー』を制作されています。

ちなみに、この映画はDVDをレンタルして見ましたが、Amazonビデオでもレンタルできるようです。ジブリ作品はネット配信で見ることができないので、スタジオポノック作品のメリットだなと思いました。