paradise-of-frogs

百田尚樹さんの『カエルの楽園』。2016年の秋頃に読みましたが、今また注目されているようです。

安住の地を求めて旅に出たアマガエルのソクラテスとロベルトは、平和で豊かな国「ナパージュ」にたどり着く。そこでは心優しいツチガエルたちが、奇妙な戒律を守り穏やかに暮らしていた。ある事件が起こるまでは―。平和とは何か。愚かなのは誰か。大衆社会の本質を衝いた、寓話的「警世の書」。
※Amazonの「商品の説明」より

僕が読んだときは、2015年の日本を思い浮かべましたが、今また注目されているのも理解できます。あまり多くは語りませんが、読んでおいて損はない本。

この本を読んだ上で、自分に何ができるのか、どういう行動が取れるのかはまた難しい問題ですが、登場人物それぞれの立場で考えてみると面白いです。自分はどのカエルに近いかなと考えるだけでも意味はあると思います。

不安定な今の時代で一番怖いのは何も知らない(知ろうとしない)こと。『カエルの楽園』のような、問題提起をしてくれる本は貴重ですね。