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最近よく耳にする「量子コンピュータ」。気になったので『量子コンピュータが人工知能を加速する』を読みました。

概要はなんとなくわかるのですが、専門的な表現が多く、詳細は理解できませんでした。とりあえず知ったことをリストアップ。

  • 最近話題の量子コンピュータは従来の「量子ゲート方式」とは違う「量子アニーリング方式」で動く
  • 「量子アニーリング方式」は日本人が考えた
  • 「量子アニーリング方式」の量子コンピュータは従来型コンピュータよりも1億倍高速
  • 代表的な量子コンピュータはD-Wave社が開発した「D-Wave2X」(GoogleやNASAがテスト)
  • 量子コンピュータは「組み合わせ最適化問題」を処理するのが得意
  • 人工知能の「機械学習」や「ディープラーニング」で量子コンピュータが力を発揮
  • 量子力学の基本原理は「重ね合わせ」(0と1が重なり合っている状態、シュレディンガーの猫がわかりやすい)

つまり、日本人が考えた「量子アニーリング方式」で動作する「従来型コンピュータよりも1億倍高速」な量子コンピュータが登場した。人工知能の機械学習やディープラーニングの処理(組み合わせ最適化問題)を量子コンピュータで行うと、人工知能の更なる発展が期待される。ということかと思います。

量子コンピュータの開発や応用に関してはアメリカ(Google, NASA)やカナダ(D-Wave)がリードしている現状ですが、理論研究に関しては日本がリードしているとも書かれています。人工知能の研究とあわせて、日本が世界をリードする可能性のある分野として注目したいです。

難しい本でしたが、量子力学の知識がある方にとっては読みやすいかも。