2019年12月公開の映画『屍人荘の殺人』。原作が面白かったので、映画化が発表されてから楽しみにしていた作品。12月に映画館で観ました。
ストーリーは概ね原作に沿っていて、大学のミステリー愛好会に属する葉村と明智が、剣崎との取り引きで映研の合宿に参加することに。そこでまさかの事件に巻き込まれるという話。
※画像は映画『屍人荘の殺人』公式サイトより
細かな設定は変わっていますが、そこは劇場版のお約束というかあまり気にしないとして、予想通りコミカルに振っていて、これはこれで面白かったです。一応、映画のジャンルとしてはミステリーとかサスペンス、もしくはホラーに属するとは思いますが、個人的にはコメディに分類してもいいくらい。
原作が割と「本格ミステリー」を売りにしていたので、そこを期待するといまいちかもしれませんが、個性的な明智と剣崎のキャラクターが、超が付くほど脚色されていてよかった。剣崎役の浜辺美波がなかなかいい感じ。
脚本家が『TRICK』を担当していた方ということで、"独特の空気が漂うコミカルさ"を期待していたので、そういう意味でも満足でした。
原作シリーズでは重要な"マダラメ機関"についてはマの字も出てこないので、劇場版は今作限りなのかもしれませんが、次回作があったとしてもまた観ると思います。
ちなみに、漫画版も読んでみましたが、こちらは明智がなかなかぶっ飛んでいて面白いですが、剣崎が残念な感じでした。おすすめ度としては、原作、劇場版、漫画版の順ですね。