2009年公開の『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』。デビッド・フィンチャー×ブラッド・ピットの流れで見てみました。
80歳の老体で生まれ、次第に若返っていくベンジャミン。とある老人施設で暮らすことになった彼は、施設に遊びに来た女の子デイジーと出会う。年を重ねるに連れて惹かれ合う二人だが、若返り続けるベンジャミンとデイジーの関係は…という話。
老体から次第に若返っていくCGがすごい。ストーリーから離れたところで、ベンジャミンが少しずつ"ブラッド・ピット"になっていく感じが面白かったです。
それはさて置き。ストーリーはしんみりするというか、重くて切ない空気が漂っています。かといって暗い話でもなく、ベンジャミンの最期はよかったし、ハッピーエンドだったのかなと思います。
若返っていくベンジャミンと年老いていくデイジーの二人が、年齢差を感じる状態、"年相応"の状態、そしてまた逆転して年齢差が広がっていく状態と、その時々の描写がよくて、なおさら最期のシーンは感動しました。
全体的に、ベンジャミンが自身の運命を恨んだり悲観的になったりする感じがなく、常に今できることを行い前に進んでいく感じに少し不思議な感じはしましたが、主旨はそこじゃなさそうなので、敢えてそういう感じにしたのかな。
『セブン』『ファイト・クラブ』と見たので、何か驚きがあるのかなとも思いましたが、そういう映画ではなかったです。大人向けの、じっくり見るタイプの映画。
デイジー役のケイト・ブランシェットが出演している映画はあまり見た覚えがありませんが、最近だと『オーシャンズ8』に出演しているようです。そのうち見ると思うので楽しみ。