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2017年12月から公開中の映画『オリエント急行殺人事件』を観ました。原作を読んでから楽しみにしていた映画です。監督兼主演のケネス・ブラナーをはじめ、ジョニー・デップやミシェル・ファイファー、ペネロペ・クルスなどキャストも豪華。

アガサ・クリスティーの『オリエント急行の殺人』が原作。探偵のエルキュール・ポアロが乗車していたオリエント急行で殺人事件が発生。被害者はポアロに護衛を依頼してきていた人物。乗客全員にアリバイがあるという状況で、ポアロは事件を解決することができるのか。果たしてその真相は…という話。

アメリカで実際に起きた事件をもとに構成されており、犯行の動機やその心情描写がポイントだと思います。単純にストーリーやミステリーとしての面白さを味わうには圧倒的に原作がいいですが、映画ならではの映像美(列車が走るシーンは圧巻でした)や、役者さんの迫力が凄かったです。

特にミシェル・ファイファーが凄いなと思いました。ポアロはなかなか血気盛んというか、激高する場面なんかもあって、原作のイメージよりもかなり激しい性格の印象を受けました。灰色の脳細胞っぽくはなかったです。

ダヴィンチの「最後の晩餐」を彷彿とさせる演出があったりもしましたが、基本的に原作に沿った内容で、ラストもよかったと思います。原作を読んだときも思いましたが、この終わり方は好きです。

しばらく古典ミステリーから離れていましたが、アガサ・クリスティー作品だと『アクロイド殺し』と『スタイルズ荘の怪事件』を読んでみたい。