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アガサ・クリスティーのミス・マープルシリーズ第1作目(長編として)の『牧師館の殺人』。

片田舎の小さな村、セント・メアリ・ミード村。ある日、村人から嫌われていた老大佐が殺害される。直ぐに若い画家が自首し、事件はあっさり解決したかに見えたが、老婦人ミス・マープルは違和感を覚えていた…という話。

探偵役はミス・マープルですが、物語の語り部はレオナルド牧師。実際に足を使っていろいろ調査するのはレオナルド牧師なので、ミス・マープルが安楽椅子探偵で、レオナルド牧師が助手といった感じ。

村中のことを知っていて、過去の経験から人の本性を暴いていくような推理で、穏やかそうでちょっと怖いお婆さんですね。

アガサ・クリスティー作品は、ポアロシリーズも含めていくつか読んでいますが、どれを読んでも新鮮な驚きがあるのが特徴。『牧師館の殺人』では、「結局、お前かーい!」と思わず突っ込んでしまう面白さがありました。

まだ2作しか読んでいませんが、ポアロよりもマープルの方が読みやすいように感じているので、ミス・マープルシリーズをもう少し読んでみようと思います。次は『予告殺人』かな。