the-shining

どこかで一度は目にしたことがあるこのジャケット。あまりに有名な映画(1980年公開)ですが、実はホラーなイメージが強く、今まで見たことがありませんでした。

ロッキー山にあるホテル。雪深い冬の間は閉鎖されるこのホテルに、管理人としてジャック一家が訪れる。かつての管理人が孤独のあまり狂気に陥り、家族を斧で惨殺したという曰く付きのホテルで、ジャックは無事に仕事を終えることができるのか…という話。

まず、『2001年宇宙の旅』でおなじみのスタンリー・キューブリック監督作品ということを知りませんでした。そして原作はスティーブン・キング。このコンビの作品なら有名なのも納得ですが、キューブリック監督が映画化するに際して原作から大きくストーリーを変えたことで、スティーブン・キングはかなり批判的だったとか。

原作は未読なので詳細はわかりませんが、原作はホテル自体に意思があり、ダニー少年が持つ超能力の「シャイニング」にこそ重要な意味がある設定だったようです。対して映画では、シャイニングの意味があまりよくわからないままで、とにかくジャック(ジャック・ニコルソン)の演技とカメラワーク、そして音楽が怖い映画でした。

とはいえ、怖いだけで終わる映画ではなく、ラストはちょっとした笑いどころもあり、決して後味は悪くなかったです。もう一度見たいかというと微妙ですが、ジャケットにもなっている名場面が見れて満足です。ちなみに、この数秒間のシーンの撮影には2週間かけたとか。

とにかく知らないことづくしの映画でしたが、ジャック・ニコルソンは『最高の人生の見つけ方』(2007年)のお爺さんなんですね。最近見たところだったので驚きました。

余談ですが、HYDEの新曲『WHO'S GONNA SAVE US』のMVが、『シャイニング』のオマージュになっています。映画を見てからMVを見てみると、確かにシャイニングですね!