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最近、ミステリー小説にハマっています。ライトなミステリーが好きですが、ずっしりと重い本格的なミステリーも読みます。

といっても、誰もが一度は聞いたことがあるアガサ・クリスティーの名作『そして誰もいなくなった』を読んだことがなかったので読んでみました。

インディアン島に招待された10人が、童謡のとおりに一人ずつ殺されていくという恐ろしいストーリー。最初から最後まで怪しい人物がたくさんいて、結局僕は最後まで真相を読み当てることはできませんでした。

今でもこの作品をモチーフにしたものがたくさん出ていることを考えても、最初にこの手のミステリーを考案したアガサ・クリスティーの凄さを感じました。

『そして誰もいなくなった』を読むよりも前に、綾辻 行人さんの『十角館の殺人』を購入していたのですが、『そして誰もいなくなった』をモチーフにしているとは知らなかったので、先に『そして誰もいなくなった』を読んでおいてほんとによかったです。

もし読む順番が逆だったら、『十角館の殺人』を読んだときの衝撃は違っていたかもしれません。

『十角館の殺人』はミステリー研究会の7人が十角館のある孤島に行き、そこで一人ずつ殺されていくというストーリー。ただ、『そして誰もいなくなった』と違うのは、とある人物を立てることで綿密に設計された伏線と、真相をただの一行で表現されていたこと。

ある程度、犯人の予想をつけながら読んでいましたが、あの一行を読んだときの衝撃は忘れられません。

ちなみに、僕が読んだのは新装改訂版ではない古い方ですが、新装改訂版だとその一行がいい感じに目に入るように編集されているらしいので、今から読むなら新装改訂版の方がいいのかもしれません。

『十角館の殺人』新装改訂版の感想はこちら